第5回新渡戸記念国際シンポジウム 
2007
82日〜3

「ヨーロッパ言語とアジア圏 言語政策の過去・現在・未来」

新着情報
決議
アジアの言語政策への十か条の提言

シンポジウム概要  


目的
アジアの近代化の過程で、ヨーロッパからもたらされた言語は重要な役割を担ってきた。これらの言語は植民地支配の道具として使われた一方、西洋の思想や技術を取り入れるための導管として積極的に学ばれもした。西洋との本格的な接触のはじまりから数世紀を経た今日、英語をはじめとするヨーロッパ言語のいくつかはアジアにおいて根づき、いわば土着化した。他方ではかつての優勢な地位を失った言語もみられるが、これらの言語も社会のなかに一定の位置を占めている。ヨーロッパ言語を抜きにしてアジアの過去および現在を語ることはできないといっても過言ではない。

このシンポジウムの目的は、アジア諸国の言語政策においてヨーロッパ言語が果たしてきた役割および今後の展望を検討することである。とりわけ、現在、「グローバル化」が盛んに議論されているが、言語政策的には「グローバル化」とは「西洋化」の別名にすぎないのか。アジア的な「グローバル化」への道はありえるのか。アジアの諸言語が国際的にまきかえしていくことは可能だろうか。そしてアジアで広域的に有効な言語政策はありえるのだろうか。

議論の対象となるのは次のような諸点である。

−ヨーロッパ言語はアジアにおけるコミュニケーションにどのような影響を
 与えてきたのか。とりわけヨーロッパ言語に依存しているのはどのような
 分野か。

ヨーロッパ言語とアジア言語が社会生活において政治的、社会的、文化的
 な機能を分け合っている現状はアジアの人々の生活(コミュニケーション
 やアイデンティティ)にとってどのような帰結をもたらしているのか。

−ヨーロッパ言語はグローバル化を推進するだけなのか、それとも国家的
 ないし地域的なアイデンティティ形成にも一定の役割を果たすのか。

−これらの言語の「所有権」はどこにあるのか。アジアの人々はどれだけ
 これらの言語を自分のものにしているのか。

−アジア言語の国際的な重要性は増大しているのか。
−英語はアジアにおいてどのような展望があるのか。さまざまな国で英語は
 どのような役割を果たしているのか。英語をさらに浸透させるのは
 どのような要因か。

−英語以外のヨーロッパ言語はアジアでどのような役割を担うのか。

−アジアにおける現実的な言語政策が考慮しなければならないのは
 どのようなことか。

教育システムにおいてさまざまなヨーロッパやアジアの言語はどのような
 位置を占めるべきか。

−世界の他地域の言語政策モデルはアジアの参考になるだろうか
 (ヨーロッパの多言語主義など)。

プログラム (PDF)

パネリストの紹介および要旨はこちらから

当日の受付開始時間8時50分。申込者多数のため、お早めにおこしください。

82 (9:30-17:30)

1.開会講演「新渡戸稲造の架け橋の思想と補助言語」
2.主題講演と討論 「アジアにおける言語政策の課題と挑戦」
3.パネルディスカッション 1 「アジアの近現代におけるヨーロッパ言語の役割と展望」

8月3 (9:30-17:30)
4.パネルディスカッション 2 「アジアにおける英語−土着化と抵抗」
5.パネルディスカッション 3 「アジアにおけるアイデンティティ、トランスナショナリズムと言語権」
6.総合討論「多様性の尊重と橋渡しの可能性」

主題講演資料
Richard Baldauf Jr.
Tove Skutnabb-Kangas PDF

論文による発題
ウーゴ・カルドーゾ(アムステルダム大学)「ヨーロッパ言語とは何か」(英語) PDF 

セルゲイ・アニケーエフ(ロシア極東大学函館校)「ロシア文化と日本社会〜
20世紀初頭の日本におけるロシア語」(エスペラント)


マレク・コシチェレツキ(香港放送大学)「日本の文化的文脈における外国語教育の展開」(英語)
PDF

会場:上智大学2号館17階 1702会議室
地図:
http://www.sophia.ac.jp/J/sogo.nsf/Content/access_yotsuya

使用言語 
日本語、英語、エスペラントの同時通訳あり。

主催 
世界言語問題調査記録センター、上智大学ヨーロッパ研究所、財団法人日本エスペラント学会。


協賛

(株)サイマル・インターナショナル
http://www.simul.co.jp

経緯 
新渡戸記念国際シンポジウムは国際連盟事務次長として国際的な言語問題にもとりくんだ新渡戸稲造
(1862-1933)を記念して、世界言語問題調査記録センターが各地の政府機関や大学と共催してきた一連のシンポジウムである。これまでにチェコのプラハ(1996)、ドイツのベルリン(1999)、中国の北京(2004)、リトアニアのヴィリニュス(2005)で開催された。

これまでの新渡戸記念国際シンポジウムについて:
http://en.nitobe.info/pri/nitobe-simpozioj.php

第4回シンポジウムの記録: 英語  エスペラント

参加申し込み(参加は事前の申し込みが必要)
氏名、住所、職業、電話番号、メールアドレスを記載のうえ、メール、ファックスまたははがきで下記まで。参加費は無料。申し込み期限は2007715日。それ以降に申し込まれた場合は、会場等の都合上、参加できないことがあります。

申し込み・問い合わせ
上智大学ヨーロッパ研究所 
102-8554 東京都千代田区紀尾井町7-1
電話・ファックス 03-3238-3902          
シンポジウム電子メール nitobe2007 @ gmail.com
※エスペラントによる受付はnitobe @ jei.or.jp

プログラム等の情報(順次掲載) 
English: http://www.info.sophia.ac.jp/g-areas/nitobe2007eng.htm
Esperanto: http://www.info.sophia.ac.jp/g-areas/nitobe2007esp.htm