大野 隆雄

 

○関心のある研究分野: ブラジル口語文法の多様性と変化/翻訳に見る異文化理解/ポルトガル語辞典
○受験生へのメッセージ: 外国語を学ぶ目的はそれによって自らの人生を豊かにすること。ブラジルを中心とする「ポルトガル語の世界」はその多様な文化と価値観に十分その可能性を秘めている。君もチャレンジ!

「新しい <ブラジル> 文法を求めて−ブラジル・ポルトガル語のSistema Pronominalを中心に−」三田千代子編『ブラジル「発見」500年−その歴史と文化−』上智大学イベロアメリカ研究所、ラテンアメリカ・モノグラフシリーズNo13、2002年3月 44−51頁

 


堀坂 浩太郎

 

現場主義で行こうよ―本学科の学生諸君、そして本学科を志望している諸君への私からのメッセージはこの一言に尽きます。すでにかなり前のことになりますが、私の前職は新聞記者でした。ブラジルのサンパウロに拠点(支局)を置いて、北はメキシコから南はアルゼンチンやチリまで、1年の4分の1近くを飛び回りました。「百聞は一見に如かず」です。何事も自分の目で確めるのと確めないのとは大違いです。ただそのためには、言葉と地域に関する知識(地域研究)は絶対に不可欠です。
 もう一言。「現場主義」は何も海外に出ることだけではありません。世界の情報が集まる東京のど真ん中に勉学の拠点を構え、日本国内を見回せばポルトガル語圏に関する“現場”はいくつもあります。身近に“現場”をみつける能力も大切なのです。
 私の関心領域は、ブラジルの政治経済(ポリティカル・エコノミー)を中心にラテンアメリカ全域に拡がっています。グローバル化にしたがって私の“現場”も自然と拡がってきた表れです。

『ラテンアメリカ多国籍企業』日本評論社、2002年(編著)
『アジアとラテンアメリカ』彩流社、2002年(編著)

 


三田 千代子

 

ブラジル社会を社会人類学の立場から研究し、労働人口の国際移動に伴うアイデンティティの問題、ブラジル社会史の視点から社会格差の研究、ジェンダー問題を扱っています。近々にはグローバルな視点から砂糖プランテーションと文化変容の研究に着手しています。多様な民族と文化と宗教が交錯し、新たな文化が形成されたブラジル。ブラジルを例に文化のダイナミズムを一緒に経験してみませんか。

『図説ラテンアメリカ』日本評論社、1999年(共著)
「ナショナリズムとエスニシティ・グローバリゼイションとエスニシティ バストス日系人のエスニック・アイデンティティの形成と変化」柳田利夫編『ラテンアメリカの日系人−国家とエスニシティ』慶応義塾出版会 2002年、213−248頁

 


João Mira

 

アフロブラジル文化の研究をしています。自分自身その出身は人類の発祥の地アフリカです。アフリカ文化と日本文化には多くの共通性が存在しているので、この2つの文化の関係に深い興味を持っています。この研究により、自分自身を知り、世界の調和に貢献できると信じています。この事を学生諸君に伝えたいと思います。

「ブラジルのアフロ・カトリック宗教」中牧弘允他編『ラテンアメリカ 宗教と社会』新評論、1994年、83−102頁
"As línguas africanas e o português brasileiro" Encontros Lusófonos, no.2 上智大学ポルトガル・ブラジル研究センター、2000年、10−23頁

 


市之瀬 敦

 

ポルトガル人が大航海時代以降、世界の様々な国や地域に残した言葉(=ポルトガル語)や文化を研究しています。グローバリゼーションの先駆者ともいえるポルトガル人の足跡を辿る旅には終わりがなく、しかも新たな「発見」に満ちています。知的好奇心と行動力にあふれた若者たちとの出会いを楽しみにしています。

『ポルトガル・サッカー物語』社会評論社、2001年
『ポルトガルの世界−海洋帝国の夢のゆくえ』社会評論社、2000年

 


Mauro Neves

 

映像が動きだす。音楽が流れ始める。ポップ・カルチャーの扉が開かれた。一緒にポルトガル語圏のポップ・カルチャーの世界に飛び込もう。そして、色々な姿のポルトガルやブラジルや他のポルトガル語圏の世界を理解しよう。

「マノエル・デ・オリヴェイラ:映画監督の70周年」『上智大学外国語学部紀要』第36号、2002年、121-131頁
"María del Alma : María Félix y su importancia en el cine mexicano"『イベロアメリカ研究』24号、2002年度後期、47−58頁

 


Helena H Toida

 

文学の永遠のテーマである人間を、ブラジルの文学者はどのように描いているのでしょうか。クロニカ(時事エッセイ)という、ブラジル独自の文学ジャンルは、簡潔でウィットやユーモアに富んだ作品が多く、ブラジルという国をより身近に感じさせてくれると思います。また、翻訳も手がけていますが、言うまでもなく、言葉や文化の違いを発見または再認識する旅です。「旅人」は辞書だけでなく、感性のアンテナをはりめぐらして、日本語とポルトガル語の世界を遊行するのです。

「ブラジルの俳人ギリェルメ・デ・アルメイダ」Encontros Lusófonos創刊号、上智大学ポルトガル・ブラジル研究センター、1999年、10−18頁

 


Rosina Magaldi

 

私の生まれはブラジルです。日本以外にも、アメリカ、イタリアなど、様々な国で暮らした経験があります。私は、研究を介してよりも、自分の肌で、国ごとに文化や習慣が異なることを知っています。でも、人間は深いところで、共通するものを持っているとも信じています。より高い存在を求めて、それぞれの国が持つ豊かなものを分かち合いながら、共に生きることの素晴らしさを大切にしたいと心から願っています。

『現代ポルトガル語入門:ドリル(Curso Básico de Português:exercícios)』(H.Camachoとの共著、上智大学ポルトガル語学科、1990年)。

 


田村 梨花

 

ブラジルの社会開発、特にコミュニティにおける教育と子どもの権利に関する活動を行っているNGO(非政府組織)の研究に取り組んでいます。フィールドはブラジル北部。文化的多様性の宝庫であるブラジルの世界を知ることから、国際交流の意義と可能性について考えてみましょう。

『ブラジルのコミュニティ教育−NGOによる教育活動の質的理解をめざして−』上智大学イベロアメリカ研究所、ラテンアメリカ研究シリーズ No.21、2001年
「カルドーゾ政権における教育開発」『イベロアメリカ研究』、24号巻、2002年度後期、59−69頁