〜・〜・〜あとがき〜・〜・〜 |
| 本書は、外国語学部『地域研究のすすめ』シリーズの1冊として企画されたものである。昨年度、ドイツ語学科版の『地域研究のすすめ』の改訂依頼を受けた時、我々の念頭にはさまざまな思いが浮かんだ。第一に、いかにしてドイツという国の多面性や奥行きの深さを知ってもらおうかということである。本書は主にドイツ語学科在学生、とりわけ新入生を対象に書かれた。新たにドイツ語やドイツ語圏の国々と付き合うことになる若い人々が今後4年間、否、卒業後も何らかの形でドイツ語圏に思いを馳せてくれれば、という願いを込めて執筆・編集をしたつもりでいる。
第二に、そうはいっても学生諸君の大半は日本人であり、日本について考えることはおそらく一生続くであろう。外国研究をするには純粋に未知の世界を知りたいという知的好奇心も必要だが、同時に自分が根をおろしている場所、地域、国をいつでも省みられる契機が不可欠だろう。未知の世界へ当てた光を自らの世界へ繰り返し逆照射させる作業―これこそが地域研究・外国研究を志す者がつねに心がけるべきことではなかろうか。この意味ではドイツ語学科の学生にはつねに日本について考えることが求められるのである。 以上のような思いを伝えるべく、我々は極力、教員一同の生の声を再生しようと努めた。本書に登場する教員は専門分野も教育方法もさまざまであるが、皆、日本とドイツ語圏諸国の間で上記のような動機を少なからずもっている人々であり、いわばドイツ語学科の学生がめざす道の先達といえよう。本書を読んだ人が教員一人一人の率直な思い、地域研究に対する情熱のようなものを感じ取っていただき、ドイツ語圏地域研究のための一助とそていただければ、教員一同にとってこの上ない喜びである。 最後に、外国語学部には、改訂の機会と予算を頂戴したことを感謝申し上げたい。同時に、本書完成が予定より大幅に遅れ、ご迷惑をおかけしたことをお詫びしたい。またドイツ語学科の在校生とOG/OBの何人かには、留学と進学についての体験談を執筆していただいた。併せてお礼申し上げたい。プリントボーイの新田さんには、入稿期日が大幅に遅れたにもかかわらず、原稿執筆のための適切なアドバイスを頂戴した。感謝申し上げる次第である。 |
素材提供:Little Clover