英文学科のめざすもの
Our Goal
授業
Classes
留学
Exchange Program
教員紹介
Faculty and Staff


英文学科のめざすもの

英文科って何をするところ ?
英文科って何をするところと尋ねられたら、なんと答えるでしょう。とりあえず、イギリス文学とかアメリカ文学を勉強するところと言えば、正解かもしれません。でも、そんなものを勉強して何の役に立つのかと疑問に思う人が多いのではないでしょうか。それよりは、一応「英語」が大きくかかわっているから、英文科にいけば英語がうまくなるだろう、それが将来役に立つのではないかと思って、英文科に入ってくるのかもしれません。
道具としての英語を身につける
確かに英文科では、まず英語の訓練をきちんと行います。英語を聞いたり話したり、そして読み書きの訓練もできるだけ力を入れて、学生の英語力を伸ばすよう配慮しています。自分の意思、考えを英語で相手に伝えられることが大事なのは、言うまでもないことだからです。しかし本当に英語ができるとは、簡単なあいさつがうまいだけのことではなく、むしろ内容のある話をゆっくりとでもいいから、英語でできることでしょう。あるいは、高度な内容をきちんとした英語で書けることも大事かもしれません。そのためにはやはり、自分の中に話す内容があることが絶対に重要です。そこで必要となるのは、かなり難しい内容の英文でもそれをしっかり読み取って、自分のものとすることでしょう。だから英文科では、英文を読むことにも大いに力を入れているのです。これができて初めて、英米の文化や思想が理解できるし、あるいは優れた通訳も翻訳も可能になるのです。事実、英文科の卒業生は、このような力を身につけて各方面で活躍しているのです。
なぜ文学なのか
さて英語が大事であることはこのとおりだとしても、なぜ英文学なのでしょう。別に文学なんかやりたくない、いやそもそも文学はあまり好きではないという人もいるかもしれません。そういう人たちには、次のように言いたいと思います。文学とは、何よりも人間が作り上げたものであり、そこには古今の人々の英知、生き方、あるいはものの見方が凝縮されているのです。さらに言えば、さまざまな時代の人々の暮らし、考え方、社会の状況が文学には反映されているのです。だからこそそれをじっくり味わうことで、私たちはいつの時代にも通用する普遍的な精神を養っていけるのではないでしょうか。
文学を通じて新たな世界へ
でもそれなら、別に文学を大学で学ばなくても、自分で読んだらいいと思う人もいるでしょう。そもそも文学を研究する必要などないと考えるかもしれません。そのとおり。英文科は必ずしも文学者、文学研究の専門家を育てることだけを目標としているのではありません。英文科が目指している大事な点は、英文学という豊かな素材を十二分に活用して人間の姿、人間の作り上げた社会をじっくりと見つめることです。そしてそうした素材からおいしさを引き出すには、さまざまの手続きが必要になることは、ちょうど料理を作ることと同じだと言えるでしょうか。ですから英文科では、材料として英文学を使うけれど、その材料をきちんと生かせる方法を身につけることを目指しているといえるかもしれません。こうした方法を自分のものとすることができれば、やがて社会に出てさまざまの未知のテーマに直面しても、そのテーマ、材料を十分に生かすことができるのです。
英文学科の究極的な目標は、言葉と知識により知性を正しく用いられる人をつくることにあります。今後ますます複雑化する時代には、そのような知的に完成した個人が、人間、社会、世界を自らの力で理解し見極めることが大切となります。もちろんこれは 4 年という短い期間で成し遂げられるようなものではありません。しかし、この 4 年間をこの目標へ向かってのもっとも大切な時期と考え、英文学科では各教員が熱心に授業に取り組んでいます。