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在校生からのメッセージ


2 年生
鈴木将司
上智大学英文科では様々な授業がありますが1年次にはSpeaking, Writing skills, Intensive Readingという選択科目があります。Speaking, Writing skillsに関してはオリエンテーションキャンプ時のテストによってクラス分けが行われます。ここで各授業の概観を順番に説明したいと思います。

Speakingは 5 段階のレベル別による授業形式をとり、週 2 回行われます。担当の先生はもちろんネイティブの方ばかりです。授業形式は主にクイズ、プレゼンテイション、グループディスカッション、発音矯正、リスニング、ショートスピーチ、リスニングです。中には音楽に焦点を絞りプレゼンを行うクラスもありました。またSpeakingのクラスの中で同時にWritingの力を伸ばせるような工夫をなさる先生もいらっしゃいます。先生方は常に笑顔を絶やさず、ジョークを飛ばしたりして皆さんの緊張を和らげてくださいます。本場の英語に触れることのできる素晴らしい授業です。

Writing skills は 3 段階のレベルに分けられ、週に1回行われます。Speaking同様にWritingに精通したネイティブの先生方がきめ細かく指導して下さいます。授業は担当の先生が選ばれた外国人向けのテキストに沿って進められます。日本の論文とアメリカ式の論文の違いを肌で感じられる授業です。どの先生方もミススペリングや誤った言い回しにはじまる生徒の持つ問題点を丁寧に校正してくださいます。先生方の中には小テストをなさる先生もいれば、その場で時間制限を設け実際にエッセイを書かせる先生もいます。

Intensive Readingは日本人の先生が担当し、週に2度行われます。前期と後期で先生が替わる輪講の形式をとっています。テキストは担当の先生がバラエティー豊かで生徒を退屈させないものを選択してくださいます。主に18世紀の著名な作品傑作集(非常に難しい)や英文学という学問を研究する方法を扱ったものでした。イギリス詩の形式が詳しく述べられているので詩が好きな人には興味深い授業です。またテキストの他に小説とその小説を映画化したものを見比べてレポートを書く課題や一定量の英文を読み内容を要約する課題があります。

これらの授業をこなすには個人個人の計画性のある学習が必要です。確かに辛いと思いますが、考え方を変えてみれば上智大学英文科には皆さんを満足させる万全のカリキュラムが整っているといえるのではないでしょうか

3 年生
青木梨沙
Speakingの授業では、英字新聞の記事を持ち寄り、幼児教育から死刑制度まで本当に多岐に渡る discussion を行いました。また海外のドキュメンタリー、短編小説を基に、その発音や語彙、文法から登場人物の身分、家柄、生活環境、出生地を示す根拠をあげるなどのグループワークを通して英語の幅が広がり、以前にも増して映画やニュース、海外の政治家や俳優、スポーツ選手たちのインタビューが面白く感じられるようになりました。
Writingの授業では毎回多くのshort essay、そして学期ごとに 3000words ほどの大きなessayが課されます。私は前期に現代の黒人女性作家Terry McMillan について、後期に世界広告festivalで取り上げられたトヨタやNescafe広告のworldwideな魅力についての essay を書きました。辞書や雑誌の記事、評論書、web資料、美術館、TV番組を参考に骨組みのしっかりとした中身ある essay を書き上げるにあたり、先生は一人一人に多くの時間を割いて貴重な助言を下さり、自分の文章や構成力の弱点を克服できたように思います。



中瀬隆多
英文学科では英語の基本的能力を徹底的に鍛えると同時に、文学作品を通してア メリカやイギリスの思想や文化を学ぶ環境が整っています。英語の基本的能力を 高めるために、25 名程度の少人数クラス編成が採られ、授業内容をより深く理 解することができます。生徒は教授に気軽に質問や相談ができ、親密な関係を築 いています。人数が少ないということで、クラスのみんなともすぐに打ち解けら れるし、互いに協力しあう強い仲間意識も芽生えます。

授業は、読む、書く、話す・聞くといった英語の基礎能力に細分化されており、 教授によるきめ細やかな指導を受けることが出来ます。書く、話す・聞くといっ た授業はネイティブの教授によって全て英語でなされています。こういった環境 に身を置くことで、英語能力は飛躍的に伸びます。また、文学の授業も作家別や アメリカ、イギリスと多岐に渡っており、自分の興味ある分野を選択します。教 授による専門的な授業によって、文学を深く読み解くことになります。

授業は必ずしも楽ではなく、宿題やレポートなども出ますが、決して手に負えな い量ではなく、やりがいのあるものです。そして、生徒の多くはアルバイトやサ ークルと勉強を両立し、忙しくはあるが充実した毎日を送っています。英文学科 は、英語に限らず文章を書く力や情報検索の力、物事を考える力といった様々な 能力も磨ける場所です。ここで培ったものは将来において必ずや役立つことでし ょう。皆さんは、進路について悩んでいると思いますが、自分を見つめなおし何 をしたいかよく考えてみて下さい。

4 年生
空閑あゆみ
これから上智大学の英文学科を受験しようと考えている皆さんの中には、「英文科って、英語力を強化できること以外に、どんなことが学べる所なのだろう?」、あるいは「外国語学部の英語学科と英文学科の違いって、一体どこにあるのだろう?」と首をかしげている人も少なくないでしょう。私自身、受験生時代や入学当初は、このような疑問を抱いたものです。
しかし、4 年生になった現在では、この問いに対して私は自分なりの答えを提示できるようになりました。それには、昨年度のゼミの受講が大きく影響していると思います。私は、昨年度のゼミで、19世紀英国の作家であるマシュー・アーノルドの「スカラー・ジプシー」という詩を、先生の大変重要なご指摘を手がかりに精読しました。私はこの詩に、作家の啓蒙家としての使命感と、内なる自己探求へ没頭したいという欲求の葛藤を読取りました。そして、それによって、用いられている言葉や作品が生み出された社会的、文化的背景がどのようなものであれ、人間が生きる上で大事なことは同じであり、そこに表現されている、人生における悩みや疑問に懸命に立ち向かう作者の姿勢は、言葉や文化の壁を超えて、私たち読者に強く訴えかける力を持っているのだということを知りました。また、作品を通して作家の自己探求に立ち会うことは、それを読む私たち自身の探求、さらには人間の本質の探求につながるのだと、強く感じました。
上智大学英文学科に入学することで、皆さんには、自己の内面を深く見つめさせ、人生をより豊かなものにしてくれるような作品と出会える、多くのチャンスが与えられることでしょう。



杉村奈々子
私は、英米児童文学とその翻訳に興味があり英文学科を受験しました。上智大学の英文学科では、英語圏のあらゆる文学を学ぶ上で欠かせない英語力や西欧文化の基礎知識を身につけることができます。また、1年次に受講した『クマのプーさん』の授業では、音声学や心理学など児童文学に対する様々なアプローチも学ぶことができました。
昨年、上智大学英文学会のテーマに児童文学が取り上げられ、学部生の代表として発表をさせて頂く機会を得ました。「『クローディアの秘密』における主人公クローディアの成長について」という題で、児童文学において「成長」がテーマとされる際の一つの手法についてお話ししました。英文科で学んだことと自分で蓄積してきた児童文学の知識を、一つの形にして残すことができたのは貴重な経験でした。
卒業論文では、アメリカ児童文学の金字塔であるワイルダーの『大草原の小さな家』を取り上げたいと考えています。授業で学んだ研究法、学会での経験、児童文学への思慕を上手く融合させて、英文学科生活の集大成となるような論文に仕上げたいと思っています。



宮下佳子
英文学が多様なジャンルの文学を含む中で、私は黒人女性によって書かれた英文学作品に最も興味を持ちました。アメリカ黒人の思想や歴史、文化に関する理解を深めたいという思いが、University of California, Los Angelesに交換留学をすることによって、実現されました。留学先では、黒人の大衆文化の一つであるジャズや黒人の知識人の思想、研究分野とは別にビートルズやジェンダーに関する授業を中心に幅広く履修し、結果的に英文学科生としての集大成である、私の卒業論文の大きな土台となりました。黒人女性によって書かれた作品を通して、黒人社会の中に根深く浸透している男女差別の問題を分析することが、私の卒論の題目です。