ヨーロッパ映画における移民たち
―移民問題をみる―

2007512日(土) 於:上智大学

フランスやドイツにおける「スカーフ論争」や、ヨーロッパ諸国へ流入する不法入国者・不法滞在者問題をはじめとして、移民はヨーロッパ社会に影響を与え続けており、テーマとしての「移民」は大きな関心を集めています。では映画メディアはこのテーマをどのようにうつし取って、あるいは文字通り「映し撮って」いるでしょうか? 映画メディアにおける移民たちはどのようなステレオタイプやモデルによって、いかなる語り口で描き出されているのか、だれの視線で、何がそこでは写しとられているのかが問題となるでしょう。すでにイギリス映画界、さらにハリウッドで成功しているスティーブン・フリアーズ(Stephen Frears)をはじめ、近年高い評価を受けているトルコ系移民第二世代の監督ファティー・アキン(Fatih Akin)のほかにも、これまでたくさんの監督が「移民」を素材に映像作品を製作しています。ネーションごとに異なる発展を遂げてきたヨーロッパ映画の歴史を踏まえ、「移民」を扱った複数の映像作品の差異と共通点を見出し、この問題圏の全体像を提示していくことを、本シンポジウムは目指しています。


◇使用言語  日本語/英語/その他のヨーロッパ言語

本シンポジウムは、『日・EUフレンドシップウィーク』に協賛しています。

プログラム

12日(土)
14:00                                                      基調講演Migration in Europe
ジャン=クロード・オロリッシュ 教授(本学)
14:30

招待講演:映画はどこまで現実を映せるか
狩野良規 教授(青山学院大学)

15:05

発表:「移民キャラクター」の制作思想とその受容
眞鍋正紀(本学 非常勤講師)

15:40-16:00     休憩
セクション:フランス語圏映画の移民たち
モデレータ:ジャン=クロード・オロリッシュ教授
16:00 Underscoring Differance: The role of music in Fatih Akin’s works
ゴードン・ガムリン教授(ロヨラ・マリーマウント大学)
16:35
                                       

『隠された記憶(cache)』―投影された現代フランスの移民問題―
浜野明大(本学 非常勤講師

17:10-17:30 休憩
セクション:英語圏・ポルトガル語圏映画の移民たち
モデレータ:オプヒュルス鹿島ライノルト 准教授(本学)
17:30   "I'll Have Half a Cup" - Portrayals of  British Asians in Recent British Cinema
ジョン・ウィリアムズ講師(本学), 映画監督
18:05 マノエル・デ・オリヴェイラ監督の作品におけるヨーロッパのイメージ
ポルトガルからヨーロッパへ

マウロ・ネーヴェス 准教授(本学)
18:40 Rainer Werner Fassbinder and his interpretation of the immigrant character in his movies
Gisela Doi(京都女子大学)